「絶倫」で読む日本史
買ったきっかけ:
図書館の新書コーナーにあったので借りてみました。さすがに、このタイトルじゃ借りにくいんだろうな。
感想:
古代の天皇から、昭和の政治家まで、絶倫で鳴らした男女の物語が書かれている。古代の天皇家の物語は、ほとんど神話の世界だからアテにはならないのだけれども、井沢元彦さんが言うように、神話といっても、なぜそれが神話として残っているのかということを追求すれば、全くの嘘デタラメから神話が生まれるわけでもないのだから、ある程度の真実は含まれているのだろう。
特に、古代は、そんなに楽しみもないのだし、天皇といえども、娯楽に接することがない以上、その権力や力を見せつけるとしたら、古墳を作るか、女を抱くかということなのだから、絶倫ぞろいというのは案外本当のことなのかもしれない。
一部、称徳女帝など女性の話も出ているけど、これは伝説なんだろうな。
おすすめポイント:
絶倫というキーワードで人物伝を編集するという今までにない本なのが面白い。しかも、ちょうど4月10日の日刊ゲンダイにこの本と著者が紹介されていたのには笑ってしまった。日刊ゲンダイにお似合いという感じ。
「絶倫」で読む日本史
著者:岡村 青 | |